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世界の金(ゴールド)市場が、ついに歴史的な瞬間を迎えました。1月20日、金のスポット価格は1オンス=4,765.93ドル(約70万円前後)に達し、過去最高値を更新。銀(シルバー)も1オンス=95.87ドルと大幅に値上がりしています。
この背景には、地政学的な緊張の高まりと米ドルの下落、そして法定通貨(各国政府が発行するお金)への信用低下があります。投資家たちは「安全資産」である金へと資金を移し始めているのです。
緊張する世界情勢と安全資産としての金
最近、アメリカとヨーロッパとの間で通商摩擦が再燃しています。トランプ大統領(再任期)がヨーロッパ8か国に対して新たな関税を検討しているほか、ウクライナや中東での紛争も収まる気配がありません。
こうした中で「政治リスクの高まり」に備える投資家が金を買い始め、価格を押し上げているのです。外国為替市場ではドル安も進んでおり、これがさらに金相場の上昇に拍車をかけています。
FRBの利下げ観測も追い風に
アメリカの中央銀行=FRB(連邦準備制度)は、2026年中に0.25%の利下げを2回行うと見られています。金は利息を生まない資産のため、金利が下がると相対的に魅力が高まります。
一方で、FRB内部の人事や独立性にも揺らぎがあり、こうした不透明感が「信頼プレミアム」として金価格をさらに押し上げていると分析されています。
金5,000ドルは目前?専門家の見通し
世界の大手金融機関は、金価格のさらなる上昇を予想しています。
- シティ銀行:今後3か月以内に5,000ドル到達の可能性。
- JPモルガン:2026年末までに5,000ドルに達するとの見方。
現在の水準から約6%上昇すれば5,000ドルに届く計算です。市場のボラティリティ(価格変動の大きさ)を考えれば、十分に現実的な数字といえるでしょう。
ただし、短期的には次のような反落要因にも注意が必要です。
- 利益確定売りによる調整
- 米ドルの一時的な反発
- FRBの利下げが遅れる可能性
銀も急騰、1年で3倍に
注目すべきは金だけではありません。銀価格もこの1年で3倍に高騰し、約96ドルに到達しました。太陽光パネルなどのグリーンテクノロジー用途が増えているうえ、供給制約も重なり、金よりも勢いのある動きを見せています。
終わりに:不安定な時代の「本物のお金」として
世界の不透明感が増すなか、人々が「価値のあるもの」に戻ろうとしているのかもしれません。金と銀は、かつてのように“誠実なお金”としての役割を再び強めているようです。
専門家は、「4,700ドルを突破したことで、投資家が『安心の代償』を払う時代に戻った」と指摘します。もし5,000ドル突破となれば、それは単なる数字以上の意味を持つ出来事になりそうです。





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