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「見えないコーティング」をめぐる論争

「見えないコーティング」をめぐる論争 自然農
「見えないコーティング」をめぐる論争

ビル&メリンダ・ゲイツ財団がかつて研究助成を行った果物・野菜用コーティング剤「Organipeel(オーガニピール)」をめぐる論争が、いま米国で大きな注目を集めています。
中心にあるのは「安全性」「有機認証制度の信頼」「消費者への透明性」の3点。単なる技術への賛否を超え、オーガニック市場全体のあり方にまで波及しています。

元記事👇

Controversy surrounds Bill Gates-backed synthetic fruit and vegetable coating
Bill Gates’ involvement in the food industry has sparked a new controversy with the development of a synthetic fruit coa...

Organipeelとは何か

Organipeel は、2012年に米国の化学者ジェームズ・ロジャーズ氏が設立した エピール・サイエンス(Apeel Sciences) が開発した製品です。果物や野菜の収穫後に表面へ吹き付け、薄い“見えない膜”を作ることで水分の蒸発や酸化を防ぎ、鮮度を長持ちさせるのが目的です。

  • 成分内訳:クエン酸 0.66% / その他成分 99.34%
  • その他成分は植物由来のモノグリセリドやジグリセリドなどで構成されると説明されていますが、ラベル上は「その他」と一括表示。
  • 成分が十分に開示されていない点が「不透明」と批判されています。

EPA(米国環境保護庁)は 抗菌性農薬 として本製品を登録。また、OMRI(有機資材審査機関)も2019年頃に有機認証リストへ掲載しました。そのため一部市場では“有機農産物”として流通したこともあります。


安全性をめぐる誤解と不信

Organipeel の濃縮液には、ラベル上で「目に刺激」「取り扱い後は手洗いを」といった安全注意が義務付けられています。これはあくまで 工場での濃縮液取扱い用 の指示で、果物に薄く塗布された状態では EPA や FDA が摂取安全性を保証しています。

しかし、この表記がネット上で「危険な化学農薬をオーガニック食品に使っている」と誤解され、大きな不安へとつながりました。特に「洗っても落とせない見えない膜」という性質が、消費者の本能的な抵抗感を呼び起こしたといえます。


セレブの投稿で一気に拡散

その不安を決定的に拡大したのが、2025年7月の女優 ミシェル・ファイファー のSNS 投稿でした。彼女は Instagram で次のように発言しました。

「オーガニック野菜だと思って手に取っても、見えないコーティングがされていて落とせない。とても懸念すべきです」

さらに「取り扱わない」と宣言したスーパーのリストを公開し、フォロワーに注意を促しました。この発言は即座に拡散し、大衆の警戒心を一層強めました。

しかし数週間後、ファイファーは訂正投稿を発表。エピール社の説明を受けた結果、以下の点を認めました。

  • ビル・ゲイツ本人は経営に直接関与していない。財団が過去に研究助成を行ったのみ。
  • Organipeel の有機版はすでに 2年以上前に市場から撤退 しており、現在は新しい有機対応品を開発中。
  • 初期投稿は「古い誤報」であったとして謝罪。

有機認証への根本的な疑問

今回の騒動が示したのは、製品の安全性評価だけでなく「有機認証制度そのもの」への疑問でした。

  • 米国農務省(USDA)の認証は最終的に国家基準とされるものの、実務では OMRI のような私的資材審査機関に依存しているのが実情。
  • この「外部依存」が透明性を損ね、消費者にとって「誰が何を審査しているのか」分かりにくい状態を生んでいます。
  • 一部チェーン店(例:ナチュラルグロサーズ)は「食料供給に不要」と判断し、Apeel 処理農産物の仕入れ自体を拒否。

消費者保護団体 OrganicEye のマーク・カステル氏は「有機市場を守る力を持っているのは消費者自身だ。小売業者に声を届けて欲しい」と訴えています。


消費者にできる具体的行動

議論が続くなか、専門家や団体からはいくつかの選択肢が提案されています。

  • 地元産の有機農産物を選ぶ:流通ルートが明確で小規模生産者から直接届くものは透明性が高い。
  • CSA(地域支援型農業)やファーマーズマーケットを活用:生産者と顔の見える関係を築く。
  • 自家栽培を取り入れる:小さな菜園でも「自分で育てたもの」の安心感は大きい。

こうした行動によって、国際流通する商品への過度の依存を減らし、消費者自身が選択権を持つことができます。


結論 ― 「オーガニック」を問い直す転機

Organipeel をめぐる論争は、単なる食品技術の是非を超えたものです。
それは「オーガニックとは何か」「認証制度は誰のために存在するのか」「消費者にどこまで情報を開示すべきか」という根源的な問いへとつながっています。

鮮度保持や廃棄削減をめざす技術開発の重要性は否定できません。しかし一方で、オーガニック食品の根本にあるのは「自然との調和」「消費者の信頼」「透明な情報共有」です。

今回の一件は、有機市場が拡大していくうえで 透明性と説明責任が欠かせない ことを改めて示しました。今後もこうした論争は繰り返されると予想されますが、そのたびに「何を食べるか」を選び直すのは消費者自身です。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団がかつて研究助成を行った果物・野菜用コーティング剤「Organipeel(オーガニピール)」をめぐる論争が、いま米国で大きな注目を集めています。
中心にあるのは「安全性」「有機認証制度の信頼」「消費者への透明性」の3点。単なる技術への賛否を超え、オーガニック市場全体のあり方にまで波及しています。

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