図書館の新刊コーナーに面白そうな本がありました。奈良時代マニアの私にとってひきつけられるタイトルですが、読んでみたら難解でした💦 基本的知識がないとダメですね。
なので印象に残った部分を備忘録として挙げたいと思います。
時代区分
資料によって西暦1世紀には日本語の存在が確認されています。
藤原京から平城京に遷都される710年から長岡京遷都の784年までを奈良時代と呼び、これが政治史的な時代区分になります。
言語史的に見て、奈良時代までは漢字だけの使用であり、日本語・日本文学の分野では、奈良時代以前を「上代」と呼びます。
言霊思想
言葉に精霊が宿るとして言葉の威力を畏れるという考え方、言霊思想は、世界に共通しているそうです。 古代日本でもこの言語観に基づいて、幸福、または逆に、 災いをもたらす言葉を残しています。
言霊思想に関連するものでよく知られているのは、実名の忌避です。
これは女性の実名が他人に知られるこ とを忌避し、その本当の名前は実の親兄弟など以外では、 夫のみが知ることができました。つまり、名前を相手に知られるということは結婚を許諾することを意味しました。
実名がわからないというのは平安時代も同様で、「紫式部」は「若紫の物語を書いた式部」であり、「清少納言」は「清原の少納言」というように、一種のあだ名がその人の呼び名になっていったようです。
上代のことわざ
上代にもことわざがあったことがわかっています。
万葉集から
・「痛(いた)き瘡(きず)には鹹塩(からしほ)を潅(そそ)ぐ」
・「重き馬荷(うまに)に上荷(うわに)打つ」
この二つの意味は「ひどいことは度重なる」
これは意味よくわかりますね。今でも通じそう。
古事記の中巻から
・「堅石(かたしは)も酔(ゑひ)人を避く」
これは「酔っぱらいには近づくな」の意
ことわざによって先人の知恵が受け継がれていきました。
漢字の発音
漢字を万葉仮名として発音する際、もともと中国から伝わった発音が訛って定着していったようです。
上代の日本には、大きく三種類の漢字音が存在したそうです。
一番古いものは、古音と呼ばれる漢字音を利用したものだそうです。稲荷山古墳出土鉄剣銘に見られる古音が一番古い音であり、中国北方2,3世紀に上古音として呼ばれる音が朝鮮半島に定着したのち日本に伝わったと考えられているそうです。
その後に 日本で後々まで広く使われるようになったのは、呉音と漢音と呼ばれる漢字音です。
呉音とは、漢音が伝来する奈良時代より早く日本に定着していた漢字音である。中国南方の六朝時代の音が由来といわれることもあるが不明であり、いろいろな由来の音が混在して成立したものともいわれる。後に伝来した漢音との対比で呉音という名称をもって捉えられている。現在の日本語でも特に仏教関係の語には呉音で読 むものが多い。「行」「居」の漢字を例にとると、「修行」の「ギョウ」や「居士」(在家のままで仏教に帰依する男性)の「コ」が呉音にあたる。

着物のことを呉服って言う理由を知ったときは衝撃でした。語源っておもしろい
漢音は、呉音よりも遅れて奈良時代から平安時代にかけて日本に伝来した中国語音が元になっている。当代の 王朝であった唐の都長安で行われていた中国北方の標準音が、遣唐使や留学僧などによってもたらされて、日本 漢字音へと定着したものである。

👆これはよく知られてますよね。だから現代の漢字の読み方は多岐にわたっていて、日本人にとっても正しく読めないこともあるにゃあ。
忌詞(いみことば)
不吉な意味を連想させる語を直接に用いず、婉曲に別に言い換えた言葉を忌詞というそうです。
神を恐れたり、不浄感を避けたりする気持ちによるもので、その起源は言霊信仰にさかのぼります。
「皇太神宮 儀式帳」(八〇四)には👇のような忌詞が記載されています。


パット見てわかるものやよくわからないものがあるね。

どうして忌詞なのかわからないものもあるにゃ
いかがでしょうか。ほとんどの内容はもっと難解ですが興味ある方は是非手に取ってくださいね。図書館にもありそうです。
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