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//www.naturalnews.com/2025-08-30-japan-unveils-first-fully-domestic-quantum-computer.html
2025年7月28日、大阪大学の量子情報・量子生命研究センター(QIQB)で、日本初の全てが国産の量子コンピューターが稼働を開始しました。この量子コンピューターは、オープンソースのソフトウェア「OQTOPUS」ツールチェーンによって動作し、すべての構成部品が日本国内で製造されたことから、技術的な独立性と国際的な連携の象徴となっています。この成果は、日本が先端技術分野で世界をリードする姿勢を明確に示すものとなりました。
技術的な詳細:国産技術の結晶
この量子コンピューターの核となる量子処理ユニット(QPU)は、超伝導量子ビット(キュービット)を使用しています。キュービットは絶対零度(−273.15℃、または−459.67°F)近くまで冷却された金属から作られ、電気抵抗がゼロになる特性を持ちます。QPUは日本屈指の研究機関である理化学研究所(RIKEN)で開発されました。その他の主な部品は以下の通りです。
- チップパッケージ:清研(Seiken)製造
- 磁気シールド:外部の磁気障害から保護
- 赤外線フィルター:ノイズ除去・信号品質向上
- バンドパスフィルター:必要な信号だけを処理
- 低ノイズ増幅器:信号をノイズなしで増幅
- 専用ケーブル:各部品を接続
これら全ての部品は「希釈冷凍機」という超低温を維持する装置内に収められています。また、パルスチューブ式冷凍機やコントローラー、低ノイズ電源なども備え、安定性と性能を高めています。
オープンソースOQTOPUS:ソフトウェアの中枢
大きな特徴のひとつが、オープンソースのソフトウェア「OQTOPUS」(Open Quantum Toolchain for Operators and Users)です。OQTOPUSは量子プログラムの実行に必要なツールをまとめたツールチェーンで、主な機能は次の通りです。
- コアエンジン:量子計算の中枢処理
- クラウドモジュール:遠隔操作やクラウドベースの量子計算を可能に
- グラフィカルユーザーインターフェース(GUI):初心者にも使いやすい画面設計
オープンソースのため、技術的な透明性と拡張性の高いシステムとなり、コミュニティ主導の開発や国際協力を促進しています。
量子コンピューティングの可能性と課題
量子コンピューターは、従来のスーパーコンピューターよりも高速に計算処理できる可能性があり、医薬品開発、交通・物流管理など多くの分野で変革をもたらします。これは、量子力学の性質を活かして並列計算を可能にするためです。
しかし、現状では計算時に高いエラー率が発生するという課題があります。現在、多くの研究者が量子エラー訂正(QEC)技術の改良に取り組んでおり、量子コンピューターの信頼性向上と実利用化にはQECの進化が不可欠です。
世界的な意義と今後の展望
日本の国産・オープンソース量子プロジェクトは、世界の量子開発競争の最前線に日本を押し上げるとともに、誰でもアクセスできる透明性・協調性の高い技術モデルを示しています。このアプローチは国際的な共同研究や技術の加速にも大きく貢献するでしょう。
2025年8月14日から20日にかけて開催された大阪万博(Expo 2025)でもこの量子コンピューターが公開され、来場者はクラウド経由で簡単な量子プログラムを実行できる体験型イベントが好評を博しました。
新時代の幕開け
国産技術で構築された日本発の量子コンピューターとオープンソースOQTOPUSは、日本の技術力と国際協働の象徴であり、量子技術の未来への道しるべです。量子コンピューターの進化が私たちの社会や産業にどのような革新をもたらすのか、これからの展開に期待が高まります。





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