興味深い記事があったので訳文を載せます。
Harlan O. L. Wright, DO / 2002年12月21日
序章:論争の的となる話題
この記事でお伝えする内容の多くは、医学界や製薬会社から大いなる批判を浴びるかもしれません。しかし、私の栄養の現場での経験や信頼できる医学誌による研究を根拠に、「本当のこと」をお伝えしたいと思います。
物語のはじまり:二つのエピソード
エピソード1:幻のコレステロール薬「Mer-29」
20年以上前のことです。大手製薬会社が心疾患や動脈硬化の特効薬だと「Mer-29」という新薬を発表。医師たちは製薬会社の宣伝を鵜呑みにし、患者へ処方を始めました。しかし半年~1年も経たないうちに、深刻な視覚障害や肝機能障害が多発。原因が「Mer-29」だと判明すると、即座に市場から姿を消しました。それ以来、コレステロールを下げる必要性など長らく話題になりませんでした。
エピソード2:コレステロール薬の市場創出
数年前までは「コレステロール」は健康食品の象徴でした。ある日、大手製薬会社の社長が「コレステロールを下げる素晴らしい薬を開発したが、売る市場がない」と発言。それから億単位の広告費<教育費>が投じられ、医療界もマスコミも「コレステロール=悪」と浸透。今や多くの医師がコレステロール低下薬を処方し、複数の企業が参入しています。
コレステロール「本当に悪者なのか?」
- コレステロールは一方的に悪いものと信じ込まれ、「自分の値を知らない=早死のリスク」と不安を煽られています。
- しかし、コレステロール値は日や時間帯、疲れ・ストレス・食事内容・精神状態によって大きく変動します。常に高いとは限らず、測定タイミングで左右されることも。
- 実際、心臓発作患者の半数以上はコレステロールが正常値です。理論が正しいなら、高齢でも高コレステロールで健康な人は説明がつきません。
コレステロールの本来の役割
- 全ての細胞膜、ホルモン、エネルギー生成、神経鞘にとって必須の成分。
- 必要量を食事から摂らなくても、肝臓が自動調整し作り出します(遺伝的異常でない限り)。
- 肉体的・精神的ストレスが高まると、体は防御反応としてコレステロール値を上げることもあります。
レースドライバーの例:
レース前は正常、レース後はコレステロール値が2倍になり、ストレスが去ると元に戻る。
本当のリスクは「血管の質」
- ノーベル賞受賞のライナス・ポーリング博士によれば、「高いコレステロール自体が害をもたらす」のではなく、「血管壁に付着して動脈を詰まらせることが問題」。
- 血管の傷や栄養不足で内壁が荒れると、コレステロールが付着しやすくなる。つまり、血管が滑らかなら蓄積しません。
高コレステロールは「原因」でなく「結果」
- コレステロール値の上昇は、より深刻な代謝異常の“症状”です。
- 医療界はしばしば原因でなく結果(症状)への対処に終始しています。
検査の信憑性と商業的背景
- 多くの現場で「無料スクリーニング」などが促進されていますが、50%もの誤差があるケースも。
- 例:無料検査で「330」と告げられた患者が信頼できる検査で「177」と判明。
生活習慣と歴史の教訓
- 著名な心臓外科医Paul Dudley Whiteも「19世紀末は心臓発作などほぼ存在しなかった」と指摘。
- かつては卵や肉、天然脂肪を摂取していたのに、現代は精製糖が大幅に増加、精白小麦の台頭などの食の変化が心疾患を増やしているのではないか。
ビタミン・ミネラルと心臓病予防
- ビタミンA、B、C、Eやマグネシウム、カルシウム、セレンが心疾患リスクを下げることが研究で分かっています。
医薬品の危険性と警告
- 医師向け「薬のバイブル(PDR)」でも、主要コレステロール低下薬は「心血管疾患の発症や死亡率への影響は立証されていない」と明記。
- さらに「定期的な肝機能検査が必要」「ダメージは不可逆的な場合も」と警告。それでも大量に処方されています。
低コレステロールのリスクも指摘
- 『Medical World News』1992年10月号:「低コレステロールで脳出血、アルコール依存、肝臓癌、自殺のリスクが複数倍」と掲載。
- 『Medical Tribune』1992年9月:「低コレステロールと非心臓死の関連は否定できない」「慢性肺疾患のリスクは最大4倍」。
- 『Hippocrates』1992年10月号:「良い食事をしているなら、コレステロールは気にしなくて良い」。
高い値=即危険とは限らない
過剰に高いコレステロール値が常に無害だと言うつもりはありませんが、大切なのは「原因となる代謝異常」を正すことです。値そのものが元凶とは限りません。
健康的な食生活のすすめ
筆者は卵やレバー、ナッツなど天然脂肪をしっかり摂り、ビタミン・ミネラルもバランス良く摂取。「一日16時間働いても元気」だと言います。
ナッツと心疾患リスク
最近の医学誌の論文によれば、ナッツを毎日ひと握り食べている人は心臓発作のリスクが半分。ナッツの脂肪やビタミンB6、マグネシウムなどが良い働きをするからです。
結論
- コレステロールは体に不可欠な成分です。
- 数値だけに惑わされず、食生活全体、栄養バランス、ストレス管理を大切にしましょう。
- 原因と結果を見極め、根本的な健康管理を心がけることが重要です。




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