山極寿一氏と鈴木俊貴氏共著の本です。とても面白いです。
山極氏はゴリラなどの霊長類、鈴木氏は鳥類の研究家で、その二人が動物の言語などの意思疎通に関して語り合っています。
そして動物の研究から人間の今後についても熱く意見を交換しています。
動物にも言葉がありコミュニケーションをとりながら感情豊かな生活を営んでいるそうです。
いろんな事例から印象に残ったものを挙げます。
詐欺師 シジュウカラ
シジュウカラは賢くて、高度な意図みたいなものを感じることがよくあるそうです。
シジュウカラは他の鳥と混群(ほかの種類の鳥と群れる行動)を作るのですが、これは身を守るための合理的な方法です。
しかし、大きな鳥と群れのなかにいると、エサを取るときに小柄なシジュウカラが不利になります。
そんなとき、シジュウカラはウソをつくんというんです。
「タカが来たぞ!」という注意を促す鳴き声を出すんですね。
そうすると大きな鳥はびっくりして逃げてしまい、シジュウカラはそのスキにエサを手に入れるらしいのです。
鳥も種類に応じて鳴き声で会話をしているらしいのですが、種類が違っても言葉が通じるおかげで、騙せるということらしいのです。
シジュウカラのずる賢さというか処世術にびっくりですよね。
手話をするゴリラ
カメ ルーンで野生のまま捕らえられたマイケルという幼いオスのゴリラに手話を教えたそうです。
そして、手話を覚えたマイケルは、捕らえられたときの様子を飼育員に手話で語り始めたというのです。

ボクは群れで暮らしていたんだけど、お母さんは密猟者に首を切られて殺されて、 ボクは手足を縛られて、棒にぶら下げられて連れてこられたんだ
これはすごいことですが、逆に悲しい気持ちになりました。マイケルは親を目の前で殺されてしまったんです。そしてそれをしっかり覚えているんですね💦
動物の意識
鏡を動物の前において、鏡に映っているのが自分だと理解しているかという実験をしたそうです。
クリアーできたのは、チンパンジー、ゾウ、イルカ、タコ、魚の一部
サルや、犬は理解できないそうです。
なんだか意外ですよね。
チンパンジーはできて、サルができないなんて。これも進化の分岐のせいだそうです。
言語の発達と環境
お二人の研究者が言語を含めた意思疎通などの研究をするときに感じるのは、その環境だそうです。
研究では鳥やゴリラなどを観察しなければなりません。
効率が良いのは、動物園などにいる飼育されている動物を観察することです。
ですが、そういう安全で食べ物の心配のない環境にいる動物はあまり鳴かなくなってしまうんだそうです。
つまり、言語が生まれてきたのは生き残るための知恵であり、それは野生の環境で培われてもの。
動物園では意思疎通をする必要性がないということになるのでは?ということです。

お喋りすることが生き残るための方法だったとしたら、人間の女性が長寿なのと関係があるのかにゃ
人の脳は縮んでいる
進化の過程で脳は大きくなったのに、人間の脳は実はここ1万年の間、縮んでいるそうです。
その理由は単純で、ヒトは脳の外付けのデータベースをたくさん手に入れたからで、
その代表が文字。文書として書いておけば、覚えておく必要がなくなります。
現代はパソコンやスマートフォンが普及しているので、脳に記憶する必要性がどんどんなくなって、脳が不要になってきているのではないかということです。
ほかにも、地図やスマートフォンのマップアプリの浸透で、地理内な感覚が鈍っているのではないかといった事例はいくつも見当たりますよね。
つまり、人間は体感的に世界とつながるすべを失いつつあると。

スマホばかりに頼って頭を使わないと脳は退化するってことだにゃ💦

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