霊長類学者 山極壽一氏へのインタビュー動画を視聴しました。
たまたまYouTubeのお勧めに出てきたのですがかなり興味深い内容でした。

インタビューでは、ゴリラを通じて子育て論にまで話が発展していきましたが、私にとって印象に残った点を4つあげてみます。
失敗から学ぶ
山極氏は、アフリカのルワンダで野生のゴリラの研究で名高いダイアン・フォッシーという学者のもとで研究をしました。そしてそこで得た知識を糧に、アフリカの別地域へと移り自分の研究を始めました。
ある日、山極氏は二匹の野生のゴリラのメスに襲われます。
本人は一瞬のことで何がなんだかわからなかったそうです。そうこうしていると視界に大きなゴリラの顔が入ったかと思うとそのまま倒れてしまい、気がつくと後ろの人に助けられていました。
助けてくれた人の話によるとメスのゴリラが山極氏を襲ったところにゴリラのオスが仲裁に入り、結果として山極氏は助かったのです。
最後に見た大きな顔はオスのゴリラの顔だったのです。
この事件から山極氏は自分の思い上がりに気づき反省したそうです。

まさか、メスが襲ってくるとは思わなかった
野生のゴリラは東と西に分かれるそうです。ダイアン・フォッシーのもとで研究していたのは東のゴリラで、そのメスはオスの支配下にあり、メスが襲ってくることはなかったんだそうです。
しかし、事件のあった場所は西のゴリラがいる地域で、西のゴリラはメスが強く東のゴリラとはまた違った習性があることに初めて気づいたんだそうです。

東のゴリラの習性を知っただけで、全てのゴリラを知ったつもりになっていた・・・。反省。。。

人間も、地域によって、男社会だったり女が強かったりするから、ゴリラの社会でも地域性や、多様性があるんだね。自分の理解を超えたものがあることを忘れてはいけないなあ。
オスが山極氏を助けたのはなぜ?
オスのゴリラは群れを平和に保つために、諍いがあれば必ず仲裁に入るそうです。
山極氏がメスに襲われた時も、山極氏は群れのメンバーではなかったのですが、オスは仲裁に入りました。別の理由として考えられることは、オスは人間を怒らせたら群れにとってだと考えたのかもしれないとのことでした。

オスが群れ全体を平和に保とうとするのは素敵だなあ。人間のように喧嘩の輪が大きくなって収拾がつかなくなったりしないのは、見習いたいよ。
オスの子育てとメスの子離れ
メスは出産後1年間は子供を手放さす子育てします。
その後はオスのもとに子供を置いて自分はあっさり子離れするそうです。そして時間が経過するうちに自分の子供に関心が薄れ、そのまま別の群れのオスと恋仲になって元の群れから出て行ってしまうこともあるそうです。
オスは残された子供たちを公平に可愛がり子育てをするそうです。

不幸にも手足が不自由になってしまった子供がいても、見捨てることなく、しかし過剰に手助けせず見守り子育てをしていきます。
周りの兄弟たちも手足が不自由な子供を特別扱いせず、遊んだり喧嘩をしたりして育っていくそうです。

オスは頼りになるなあ。でもメスって自由でいいなぁ~🥰
子育てと信頼
山極氏によると、オスは周りに子供がいることが幸せなんだそうです。
一緒に長くいることで信頼が生まれそれが幸せにつながる。

悲しい時も嬉しい時も一緒にそれを感じて過ごすことで信頼が生まれていく。人間も同じじゃないか。

心に残る動画でした。山極氏の本を読んでみようかな!




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