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https://www.newstarget.com/2025-12-16-social-media-higher-smoking-vaping-rates.html
(Cassie B./2025年12月16日)
SNSの利用時間が長いほど、10代の喫煙・電子タバコ使用のリスクが直線的に高まる――そんな衝撃的な結果が最新の研究で明らかになりました。
とくにSNSを長時間利用する若者は、紙巻きたばこを吸う確率が5倍以上にもなるといいます。女子の場合はさらに深刻で、電子タバコを使う可能性が7倍近くまで跳ね上がるとのことです。
研究者たちは、たばこ企業が広告規制をすり抜け、世界規模のSNSアカウントやインフルエンサーとの提携を通じて若者にリーチしていると指摘。SNS上でのたばこ・電子タバコの宣伝を国際的に規制する必要があると強く訴えています。
SNS利用時間とリスクは比例
この研究はイギリスの10代約9,400人を対象に行われたもので、SNSの利用時間が1時間増えるごとに、喫煙や電子タバコ使用のリスクが上がることがわかりました。
1日に7時間以上SNSを使う若者は、SNSを使わない同世代に比べて紙巻きたばこを吸う確率が5倍以上、電子タバコを使う確率が約4倍にもなっていました。
1日1時間未満でも、そのリスクはほぼ2倍に高まるという結果です。
女子がより強く影響を受ける
特に注目されたのは、男女間の差です。女子はどの利用時間帯でも男子より強い関連を示しました。SNSを多用する女子は喫煙の可能性が約6倍、電子タバコでは7倍以上とされています。
これは「見た目」や「ライフスタイル」を重視する広告戦略と関係しており、インフルエンサーやおしゃれな映像表現を通じて若い女性を引きつけるよう設計されていると研究者は分析しています。
国境を越える宣伝戦略
たばこ企業は、各国の広告禁止を「グローバルアカウント」で回避しています。例えばブリティッシュ・アメリカン・タバコ社が展開する電子タバコブランド「Vuse」は、F1チームとのスポンサー契約やインフルエンサーとのコラボを通じて、約1,400万人のフォロワーにブランドを発信しています。
「速い車と美しい女性」という古典的な手法が、いまSNS上で再利用されているのです。
SNS上で「きれいに見せる」危険性
研究者たちは、SNSでは電子タバコや喫煙が「前向き」「おしゃれ」といったイメージで描かれる傾向が強いと警告しています。
こうした「デジタル美化」により、若者が健康リスクを軽視してしまう危険が高まっています。ニコチン依存に加えて、心臓や肺の健康への影響も懸念されています。
歴史は繰り返されている
昔、映画スターや音楽で若者を惹きつけたたばこ業界は、いまやSNSとアルゴリズムを駆使して同じことをしています。ブリティッシュ・アメリカン・タバコ社は、SNS・音楽イベント・スポーツなどを使ったキャンペーンに10億ポンド以上を投入しており、その目的は「若者の早期取り込み」だと専門家は指摘します。
規制と行動の必要性
この問題は、親の注意だけでは解決できません。
研究チームは、世界保健機関(WHO)の枠組みに基づいたSNS広告の国際規制を急ぐべきだと主張しています。SNSは国境を越えて拡散するため、各国の法律だけでは不十分なのです。
子どもたちが画面をスクロールするその時間は、実は彼らの依存を生み出す“デジタルな遊び場”でもあります。若者の健康を守るためには、SNSを「娯楽」ではなく「健康に影響する環境」として真剣に捉えることが求められています。





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