By Cassie B. // 2026年4月7日
元記事👇
https://www.newstarget.com/2026-04-07-spring-planting-crisis-middle-east-war-fertilizer.html
中東情勢が「肥料」に影響
最近あまり大きく報じられていませんが、私たちの食卓に関わる重要な問題が起きています。
中東での紛争の影響で、農業に欠かせない肥料の輸送が滞り、価格が急上昇しています。特に、イランが管理するホルムズ海峡という重要な海上ルートで船の通行が激減し、供給が大きく乱れているのです。
その結果、春の作付けという大切な時期に、肥料価格は最大35%も上昇。農家の負担が急増し、今後は食品価格の値上がりにもつながる可能性があります。
肥料価格が1か月で35%アップ
データを見ると、その影響の大きさがはっきりします。
農業分析会社DTNによると、尿素肥料はわずか1か月で35%上昇し、1トン826ドルに。無水アンモニアやUAN32もそれぞれ20%値上がりしました。
その背景にあるのが輸送の停滞です。国連の報告では、ホルムズ海峡を通る船の数は、通常1日100隻以上から、現在は10隻未満にまで減少しています。
この海峡は世界の肥料の約30%が通る要所。そのため影響は非常に大きく、すぐに市場に波及しています。
世界の「要所」が止まるリスク
専門家は、この海峡の重要性を改めて指摘しています。
ホルムズ海峡は、肥料だけでなくさまざまな資源が通る重要ルートで、サウジアラビアやカタールなどの主要輸出国も依存しています。
実際、世界の尿素輸出の36%、アンモニアの29%がこのルートを通過しているとされ、まさに「止まると困る場所」なのです。
最悪のタイミングでの値上がり
問題をさらに深刻にしているのが、今が「春の作付けシーズン」だという点です。
この時期に肥料が高騰すると、農家は大きな打撃を受けます。経済学者は、状況が長引けば食品価格の再上昇につながると警告しています。
穀物、飼料、肉、乳製品、さらには外食まで、幅広く影響が及ぶ可能性があります。
農家はすでに限界ぎりぎり
現場の農家は、もともと余裕のない状態です。
アメリカの農家団体は、「作物価格は低いままなのに、肥料コストは高い」と訴えています。多くの農家が、利益がほとんど出ないか、赤字での運営を強いられています。
テキサス州では、肥料価格が11〜30%上昇し、燃料費も高騰。窒素肥料は数か月で34%も上がっています。
苦しい選択を迫られる農家
こうした中で、農家は難しい決断を迫られています。
・予定どおり作付けするか
・作付け面積を減らすか
・肥料の使用量を減らすか
どれを選んでも収穫量や収入に影響が出るため、非常に厳しい状況です。
さらに、まだ肥料を購入していない農家も多く、これから値上がりの影響を強く受けることになります。
私たちの食卓にもつながる話
この問題は、決して遠い国の話ではありません。
私たちの食生活は、世界中の物流や資源に支えられています。肥料の価格が上がれば、野菜や穀物の生産コストも上がり、最終的にはスーパーの価格にも反映されます。
つまり、未来の食費は「今の畑」で決まり始めているということ。
食料の問題は、単なる値上げではなく、私たちの暮らしの土台に関わる大切なテーマなのです。





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